5日に中山競馬場で行われる中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる5回の馬券絡みがステイゴールド。次点で3回のキングカメハメハが続き、2回がStephen Got Even、ジャングルポケットとなっている。
ステイゴールド産駒は「3-2-0-14」。14年オーシャンブルー、17年ツクバアズマオー、19年ウインブライトと3頭の勝ち馬を出す一方で、昨年は1人気の支持を集めたクレッシェンドラヴが掲示板外の7着に敗れるほか、15年マイネルミラノが2人気15着、19年マウントゴールドは1人気12着と凡走しており、上位人気馬でも当てにしづらい難しさがある。今年はマウントゴールド、マイネルファンロン(除外対象)の2頭が特別登録。
また、初出走となるオルフェーヴル産駒からはバイオスパークが出走予定。同コースは18年皐月賞をエポカドーロが勝利している舞台でもあり、好相性を示すステイゴールド系としても動向が注視される(同産駒のコース成績は「7-5-5-80」勝率7.2%・複勝率17.5%)。
同じく初出走となるキズナ産駒からは上位人気と目されるディープボンドが出走予定。父系祖父ディープインパクトの産駒は「0-0-1-10」と結果を残せていないが、孫世代にあたる18年セダブリランテス(父ディープブリランテ)で勝利実績を持つ。なお、同コースはクリスタルブラックが20年京成杯、マルターズディオサが20年紫苑Sを制している(同産駒のコース成績は「2-1-2-22」勝率7.4%・複勝率18.5%)。
系統で括ればSadler's Wells系「0-2-3-3」も注目の存在で、18年ストレンジクォーク(10人気3着)、19年タニノフランケル(9人気3着)、20年テリトーリアル(11人気3着)と3年連続で人気薄が好走中だ。今年はダーリントンホールとテリトーリアルの2頭が該当する。