アブクマポーロ(写真は1998年ダイオライト記念優勝時、撮影:高橋正和)
1998年・1999年川崎記念を連覇するなどGI・4勝のアブクマポーロ(牡29)が、繋養先の吉田牧場で死亡した。22日、船橋ケイバが発表した。
アブクマポーロは父クリスタルグリッターズ、母バンシユーウエー、母の父ペールという血統。生年月日は1992年2月27日。
大井の荒山徳一厩舎の管理馬としてデビュー。1995年5月のデビュー戦を5馬身差で勝利するもその後は惜敗も多く、4歳時は8戦3勝。
翌年は休養明けとなる始動戦を勝利後、船橋の出川克己厩舎へ転厩。6歳時に重賞初制覇を果たした大井記念(重賞)まで連勝を続け、破竹の7連勝。その後は、帝王賞(GI)で2着、東京大賞典(GI)で3着、東海ウインターS(GII)制覇を果たし、1997年NAR年度代表馬に輝いた。
7歳時には、始動戦で初のGIタイトルとなる川崎記念を勝利すると、帝王賞を含む重賞6連勝。年末には、後に地方馬初のJRAGI制覇を果たすメイセイオペラを下し東京大賞典(GI)を制覇。GI3勝目をあげ、2年連続となるNAR年度代表馬に輝いた。
8歳時は川崎記念連覇、ダイオライト記念(GII)連覇を果たし、引退。通算成績は32戦23勝。総獲得賞金は8億2009万円。
引退後は種牡馬入りし、2005年に種牡馬引退。乗馬として活躍した後、吉田牧場で繋養され余生を過ごしていた。