上位3着までに桜花賞への優先出走権が付与されることも含め、桜花賞と最も関連性が高いレースとして知られている。実際、過去10年でこのレースから桜花賞へと挑んだ馬は過去10年で5勝2着4回3着4回と数あるステップの中で突出した成績を残している。そして、このレースと関連性が深いのは、暮れに行われる阪神ジュベナイルフィリーズ。同距離、同競馬場で行われるレースだけあって、過去10年のチューリップ賞優勝馬のうち8頭までが、前走阪神ジュベナイルフィリーズだった。
今回、阪神ジュベナイルフィリーズから挑むのは◎メイケイエールただ1頭。それどころか、出走メンバー中、ただ1頭の2勝以上馬であり、ただ1頭の重賞勝ち馬だ。唯一、敗れた阪神ジュベナイルフィリーズも勝ったソダシからコンマ2秒差。今回のメンバーなら、もっとも勝利に近いのはこの馬だろうと思う。折り合いに不安がないタイプではないので、必要以上にペースが落ち着いてしまったときには不安も残るが、それでもこの馬の実績から中心に推したい。
この馬を除くと、能力の比較が難しい。○ストゥーティは、新馬戦でレッドベルオーブを負かし、アルテミスS4着。小柄な馬で仕上がりの早そうなタイプではあるが、レース内容も1戦ごとに良化している印象だ。前走はスタートから流れに乗れずに後方に置かれたのが痛かった。アルテミスSでは内を通って伸びており、この枠順を生かしたい。
▲テンハッピーローズはアルテミスSでストゥーティに先着する3着。ぞれだけに前走は案外だったが、人気を背負っていただけに早めの競馬を余儀なくされたのが痛かった。しっかりと脚をためることができれば、最後は伸びてくる馬。巻き返しを期待したい。
△シャーレイポピーの前走は出遅れが痛かったが、デビュー2戦目に見せた先行力は今回のメンバーなら大きな武器になりそう。△タイニーロマンスはデビュー戦、そして前走の内容に見どころがあった。まだ粗削りな分、伸びしろもありそうで今度も注目したい1頭だ。ハナに行ってしまった前々走は度外視して狙いたい。前走、勝ちに等しい内容だった△タガノディアーナともども、本番に向けてしっかりと権利を取っておきたいところだ。