11日、東京競馬場で行われたダイヤモンドS(4歳上、GIII・芝3400m)は、C.ルメール騎手騎乗の1番人気
トウカイトリック(牡5、栗東・松元省一厩舎)が、中団追走から直線伸びると、内で粘る6番人気
エリモエクスパイアをゴール前でクビ差差し切った。勝ちタイムは3分30秒6(良)。さらに4馬身差の3着には10番人気アドバンテージが入った。
勝った
トウカイトリックは、父エルコンドルパサー、母は
オークリーフS(米G1)勝ちの
ズーナクア(その父Silver Hawk)という血統。これまで05年福島記念(GIII)、ディープインパクトが勝った06年阪神大賞典(GII)、06年ステイヤーズS(GII)で2着するなど重賞での惜敗が続いており、前走の万葉S(OP)でもハナ差の2着に敗れていたが、今回、11度目の挑戦で重賞初制覇を飾った。通算成績21戦5勝(重賞1勝)。
鞍上のC.ルメール騎手は、
トーホウアランで制した06年中日新聞杯(GIII)以来のJRA重賞4勝目。管理する松元省一調教師は、
スティルインラブで制した03年秋華賞(GI)以来約3年4か月ぶりのJRA重賞21勝目となった。
また、エルコンドルパサー産駒の重賞制覇は
ビッググラスの根岸S(GIII)、
ヴァーミリアンの川崎記念(交流GI)に続き、中央地方合わせて今年3勝目となった。