注目はクインズプルート(写真は2020年のくろゆり賞出走時、撮影:谷口浩)
5月27日に行われた今季最初のダートグレード競走「第25回北海道スプリントカップJpnIII/1200m外回り」は、大外8枠14番から絶好位ゲットのJRAヒロシゲゴールドが、デビューの地・門別で“凱旋Vめざした”圧倒的1番人気リュウノユキナとの熾烈な追い比べを制して重賞初制覇。
白熱したレース同様、その売り上げも大いに盛り上がり、当日の総発売額は10億8200万円余りまで伸長。なんと計画(予算)比は「145.06%」の高率で、今シーズンの総発売額も開催15日目(全日程82日間)にして早くも「100億円」の大台に到達。正確には「102億1064万7710円」となっています。
レースシーンでも、発売面でも昨年以上に盛り上がっているホッカイドウ競馬・門別グランシャリオナイター開催。きのう1日に「緊急事態宣言」が再延長(〜20日まで)されたことにより、門別競馬も17日(5回5日目)まで「無観客」で行われることが発表されていますが、支持していただけるファンの皆様が広く全国で増え続けている現況下、馬産地日高・胆振の関係者の間ではこの6月も引き続き「発売拡大局面」が続いてくれることへの期待の方が上回っている感じです。
さて、きょう2日のメイン(最終)12Rは、JBC協会協賛のスタリオン・プレミアムシリーズ「キタサンブラック・プレミアム/A1〜A3級・1800m外回り」。7歳だった昨季、ここ門別と遠征の笠松で重賞2連勝を果たし、8歳の今季も重賞戦線を賑わす一頭であろうクインズプルートの中心は揺るがない印象です。
この1800m(外)では2走前、今回もライバルとなろうバンカブルスターに先着を許しましたが、一昨年3歳で道営記念を制した実力馬リンノレジェンドを一旦外から交わしながら残り100mを切って少し踏ん張りが鈍り、同馬に差し返された後ゴール寸前で前に出られてしまったものであり、リンノレジェンド級の地力上位馬や近走絶好調馬が見当たらない組み合わせなら、たとえその1800mでも押し切れる可能性が高いとみるのが自然でしょう。
格上挑戦ということで斤量55キロ(前走比2キロ減)が活きてきそうなシベリアンプラウドや、前走1600m内回りのA1下特別で3着に食い込み復調示した5年前の東京ダービー馬バルダッサーレ、高知A級から転入2戦目で上昇みせる可能性がありそうなキャプテンオリオンらにも好勝負の期待が懸かる一戦。12R「キタサンブラック・プレミアム」の発走時刻は20時40分です。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)