先週末で夏競馬は終了。今週からは中山と中京の2場開催へ。3歳未勝利戦は今週から施行がなく、新馬戦や2歳未勝利戦が増えていきます。競馬は秋の新しいステージを迎えるわけです。
重賞開催は、土曜日に3歳牝馬による紫苑S(GIII・中山・芝2000m)、そして日曜日にはセントウルS(GII・中京・芝1200m)、ハンデ戦の京成杯AH(GIII・中山・芝1600m)が行われます。
今週はこの3重賞のうち、10月頭のGIスプリンターズSへ向けての大事な一戦となるGII戦セントウルSをピックアップ。オリジナルのビッグデータを活用したAI競馬予想が弾き出した、激走注目馬を紹介します。
ご存じのように、セントウルSは秋の始まりを告げるGIIスプリント戦。例年、阪神コースでの開催が通常だったレースです。しかし昨年からは、京都競馬場の改修によるスケジュール変更の影響もあって中京競馬場開催が続いています。
その昨年は、1番人気に支持されたダノンスマッシュが勝ちましたが、2着には出走17頭中12番人気のメイショウグロッケが入って馬連・馬単が万馬券となりました。今年もそんな、妙味ある配当をもたらしてくれる穴馬を狙いたいところです。
月曜日現在、登録メンバーは18頭。ぶっつけでスプリンターズSを予定しているダノンスマッシュ(牡6・栗東・安田隆厩舎)はいませんが、今後のスプリント戦線を賑わすであろう実力馬たちがズラリと揃っています。
人気上位としては、まずはレシステンシア(牝4・栗東・松下厩舎)が筆頭に挙げられるでしょう。今春の高松宮記念(GI・中京・芝1200m)で2着。前走はヴィクトリアマイル(GI・東京・芝1600m)での6着でしたが、再びのスプリント戦は持ち前のスピードを発揮できる舞台。鞍上は3歳NHKマイルC2着時のコンビだったルメール騎手予定もあり人気の中心は確実です。
ほかには、現在スプリント戦のGIII戦を3戦連続2着と好走をしているカレンモエ(牝5・栗東・安田隆厩舎)。前走CBC賞(GII・小倉・芝1200m)2着だった3歳馬ピクシーナイト(牡3・栗東・音無厩舎)。さらには5月の京王杯SC(GII・東京・芝1400m)を勝っているラウダシオンなどが出走。濃厚なスプリント勝負を繰り広げてくれそうです。
【絶好調AIは3歳の圧倒スピード馬を指名した?】
その中で、まだ枠順や当日の馬場状態予測を反映されていないものとなりますが、netkeibaAIが導き出した激走注目馬は、ピクシーナイト(牡3・栗東・音無厩舎)でした。先週の新潟記念でも、AIは人気上位トーセンスーリヤを指名して2着。今週も期待しましょう。
これまでの戦績は、6戦2勝[2-1-1-2]。父モーリス、母父キングヘイローというかなりのスピード血統です。2歳時の新馬戦デビューは中京芝1400m戦で断トツの1番人気で1着。3戦目のシンザン記念(GIII・中京・芝1600m)では4番人気ながら、スピードを活かした逃げで2着のルークズネスト以下を突き放した勝利。
その後は道悪のアーリントンC(GIII・阪神・芝1600m)で4着、逃げからの戦法変更を宣言していたNHKマイルC(GI・東京・芝1600m)では結局逃げて、直線で失速の結果12着敗退。そこから迎えた今年7月のCBC賞(GIII・小倉・芝1200m)では初の芝1200mでしたが、超高速馬場を無理せず差し脚質に転換。直線はキッチリ内側を追いこんで、北九州記念(GIII・小倉・芝1200m)でも2着と好走したファストフォースの2着と結果を残しました。
今回の舞台となる中京コースでは2戦2勝。前走で経験した芝1200m戦も結果を出している点をAIはプラス判断したのかもしれません。また鞍上はデビュー以来ずっと乗り続けている福永騎手というのも心強い点です。なにより、サマースプリントシリーズの優勝に、スプリンターズSの出走、さらに通算900勝目も間近の音無厩舎陣営がココにメイチなのは間違いない以上、アタマまであっても不思議はありません。
最終結論は、馬場状態、枠順、調教など材料確定後となりますが、それはまた週末に。検討材料のひとつにAIジャッジを加えてみるのはいかがでしょうか。