秋競馬開幕となる今週末は、土日で3重賞が開催されます。その中から、例年2ケタ人気の穴馬の激走もあり傾向の読みづらい京成杯AHをピックアップ。波乱含みの重賞で、今週もnetkeibaオリジナルのビッグデータを活用したAI競馬予想が弾き出した、激走注目馬を紹介します。
2歳マイル王者グレナディアガーズに2月の東京新聞杯覇者カラテ、ニュージーランドTを制したバスラットレオンなど重賞勝ちのある高レベル馬が揃って、GIII戦ながら注目度の高い一戦となりました。
【netkeibaAIの注目馬】
馬名:グレナディアガーズ
鞍上:川田将雅騎手
総合指数:63.23 (全16頭中1位、2位は61.79)
予測ペース:平均
その中で、調教や枠順、馬場など週中の情報まで追加した上でAIが弾き出した激走注目馬は、グレナディアガーズ(牡3・栗東・中内田充厩舎)でした。
キャリア6戦で2勝、2着2回、3回1回、4着1回。2戦目の未勝利戦は4着だったものの、ペースが少し速かったことと、フランケルの気難しさを出しての敗戦。そこから、陣営は馬具を工夫し、Dバミからトライアビットに変更。メンコも被り迎えた阪神未勝利戦を好時計で勝利しました。その変化を見極められたファンは少なく、その後の朝日杯FSでは7人気ながら、近20年でわずか1頭だった前走未勝利戦からの好時計勝ちを飾りました。
2着ステラヴェローチェと3着レッドベルオーブが差して来たのに対し、グレナディアガーズは速めのペースを2・3番手の先行策から押し切る強い内容でした。2着に負かしたステラヴェローチェは、共同通信杯を5着した後、皐月賞、ダービーで3着になったほどだからこそ、グレナディアガーズの力も証明されているといえます。
その後、休養明けのファルコンSでは、テンションが高かった事もあってか直線でいったん抜け出して先頭に立つ場面があったものの、逃げて内を通っていた勝ち馬ルークズネストにアタマ差及ばず。
前走のNHKマイルは結果3着。平均ペースで上位馬は軒並み、差し・追い込み馬。その厳しい流れの中では唯一、前で粘ったのが同馬で、能力の高さを示したと言える内容でした。京成杯AHは昨年、一昨年と4角3番手以内だった馬が馬券を独占しているように、求められる脚質で高いレベルの走りができるグレナディアガーズはぴったりでしょう。
今回、ベステンダンク、バスラットレオン、マイスタイル、スマイルカナと先行馬が揃っている中で、netkeibaAIの予測は平均ペース。これまでと同じく、4・5番手からレースを進めて抜け出す強いレースに期待し、配当面では相手で穴馬を狙いたいところです。