いよいよ11月3日(水)は、2013年以来金沢競馬場では2回目となる地方ダート競馬の祭典、JBC2021が開催される。そこで今回は、競馬芸人というよりも馬券芸人として、多くの競馬ファンをざわつかせているかまいたちの山内健司さんに、今回のJBC(金沢競馬場で発走する3競走)を占ってもらった。その第2弾はJBCスプリントです。
今年のJBCスプリントは、金沢競馬場で行われるということで距離が1400mというのがポイントだと思います。先日、行われた天皇賞・秋でも「グランアレグリアは実力もスピードもあるけどベスト距離はマイル」と距離不安で馬券から外して勝負しました(結果は内緒で)。
それだけ今の競馬はレベルが高く、得意な距離じゃないと惨敗まで考えなければダメな気がします。今回のJBCスプリントに出走しているメンバーの大半は1400mより1200mで実績を残してきた馬たち。そこの200mの距離に対応できるか。その見極めが大事なのです!
まず目に付いたのはモズスーパーフレア。芝専門のイメージだったんですが、去年のJBCスプリントにも出走していたんですね。そこで4着なら、今年はダート2回目だし爆走しても不思議でないと思うんですが、個人的には芝であれダートであれ1200mが限界で1400mなら用無しのイメージ。実際、調べても過去1400mは4回走って最高着順が5着。3歳春までの成績とはいえ、ここは無視しようと決めました。
リュウノユキナは、ぶっちぎりに強いと思います。8走前に善臣さんに手綱が戻ってから、ずっと連対し続けていますもんね。それだけに、前走の東京盃でサクセスエナジーに負けたのが解せないんですよ。仕事で馬券は買っていなかったのですが、サクセスエナジーは「7歳やしもうないでしょ!?」と思っていたら楽に追走して勝ってしまった。ただ、あれが最後の激走と割り切ることにします。今回は『リュウノユキナ>サクセスエナジー』で間違いなし。
そんなリュウノユキナと同等かそれ以上に評価したいのがレッドルゼル。とにかく交流重賞って、川田さんが出たら勝っていません? 騎手だけで本命にしても良いくらいなんですが、前走は間隔が空いていたとはいえ海外(ドバイ)帰り。その時より、絶対に状態は上向いているはずなんで、ここは人気でも逆らえないかなと思います。
そうなると人気馬ばかりになるので地方馬を1頭は入れたい。ここはモズスーパーフレアがビュンビュン逃げて、早めにレッドルゼルが捕まえに行く競馬のイメージ。それならサブノジュニアが後方で脚を溜めて、豪快な末脚を見せてくれるかも。去年のJBCスプリントの勝ち馬なのに、それ以降勝てていない影響で人気が落ちているのも歓迎です。
モジアナフレイバーはスプリントというより中距離馬の記憶だったんですが、近走はマイルを使われているんですね(3走前は1400mの黒船賞)。1200mの実績があるメンバーの中では異なるキャラクターだけど、他馬がバテたときに浮上できるスタミナがあるのも事実。地方馬2頭の激走で高配当を狙います。
(取材:中山靖大)
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