ほぼ同時期にJBCクラシックがあるものの、優勝馬にはチャンピオンズカップへの優先出走権が与えられる重要なステップレースのひとつ。昨年に引き続き、京都競馬場改修工事のため、最後のゴール前に坂が設けられている阪神競馬場ダート1800mで行われることがポイントか。1番人気馬は過去10年間で1着3頭、2着1頭、3着1頭で、3番人気以内馬は1着6頭、2着2頭、3着2頭。ただし、古馬の別定重量戦だけに実績馬有利は基本としたいところだ。
◎メイショウハリオは、春の東京で3勝クラスの薫風Sを勝ったあとリステッドレースのジュライS2着。夏休みを挟んで、前走の太秦Sは、逃げ、先行馬が3着、1着という前残りの展開の中で、メンバー最速の末脚を繰り出して2着。持ち味である差し脚に磨きをかけてきた印象を受けた。今回、重賞初挑戦とはいえ、逃げ、先行馬が多い組み合わせになって、この馬の末脚は大きな武器になりそうだ。
〇連覇を狙うクリンチャーが強敵だ。昨年のこのレースを3馬身差で勝ったあとチャンピオンズCを挟んで佐賀記念、名古屋大賞典を楽勝。帝王賞では後のJBCクラシックの覇者ミューチャリー(4着)を抑えて3着と健闘した。阪神のダートコースは5戦して1勝2着3回3着1回と、得意にしている舞台だ。
▲メイショウムラクモはレパードS優勝馬。平坦の新潟コースとはいえ、半マイル48.8秒のペースを2番手で追走し、上がり3ハロンはメンバー最速37.2秒。古馬混合の2勝クラス「いわき特別」では(2着は同じ3歳馬相手とはいえ)7馬身差の圧勝劇を演じており能力の高さはこれまでの戦績が証明してくれている。
一時のスランプから脱却した△スワーヴアラミス、良馬場なら大崩れがない△ロードブレスとダートグレードで力をつけてきている△ラストマンまで押さえておきたい。