O.マーフィー騎手(写真は2020年1月掲載のコラム『with佑』より)
今年3年連続で英リーディングを獲得し、日本でもお馴染みのオイシン・マーフィー騎手が、一時的に騎手免許を返上することがわかった。英競馬メディア『Racing Post』などが現地時間16日、報じた。
マーフィー騎手は今年5月5日と10月8日の2度に渡り、呼気検査で基準を超えるアルコールが検出されたため、騎乗禁止処分を科された。また、昨年9月には海外から帰国した際、BHA(英国競馬統括機関)が定めるコロナ対策の規定に背き、自らの居場所について虚偽の報告を行っていた。
これらを受けてマーフィー騎手は、医療のサポートを受け節制に取り組む間、騎手免許を返上するとのこと。
【Racing Post記載のマーフィー騎手の声明(抜粋)】
「2020年9月に海外から帰国した際、私はBHAが定めたコロナ対策の規則に従いませんでした。規則を破り、BHAを欺こうとしたことで、調教師・オーナー・スタッフ・スポンサー・家族、そして運営団体を失望させてしまったことを、謝罪したいと思います。
これに加えて2021年には競馬場で、アルコールに関連した事件を2件起こしました。私が真剣に助けを求める必要があることは、私自身を含め、誰の目にも明らかになりました。このことを認識し、免許を返上して、これからリハビリに専念します」
マーフィー騎手は1995年9月6日生まれの26歳。アイルランド出身で、拠点はイギリス。2019年から今年にかけ、3年連続でイギリスリーディングを獲得した。
日本でもたびたびJRAの短期免許を取得し、スワーヴリチャードで2019年ジャパンカップ(GI)を制するなど活躍。他に日本調教馬とのコンビでは、ディアドラで2019年ナッソーS(英G1)、マルシュロレーヌで今年のBCディスタフ(米G1)を制している。