【POG】良血らしい雰囲気のオーウェンバローズ 28日の初戦から注目(栗東発)

2021年12月25日 10:40

武豊を鞍上に朝日杯FSを制したドウデュース

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。



 19日の朝日杯FSは3番人気のドウデュース(牡、友道)が中団追走から直線は馬場の外めに持ち出して、鋭い末脚を発揮。無傷の3連勝でG1制覇を決めた。鞍上の武豊Jは22回目の挑戦で同レース初Vを決め、JRA・G1完全コンプリートへ、残りはホープフルS(28日・中山、芝2000m)だけとなった。今年のパートナーは、札幌2歳S2着以来となるアスクワイルドモア(牡、藤原)。田代助手は「メンタルが強いので、初の中山、初の二千でも問題はない。ケイコの動きも上々」と仕上がりに太鼓判。リーチ一発でコンプリートを決められるか、注目したい。

 28日の阪神新馬戦(芝1800m)にはステイインシアトルの異父弟・オーウェンバローズ(牡、辻野、父トーセンラー、母シアトルサンセット)が、出走を予定している。ゲート試験を合格した後は、いったん放牧に出して成長を促し、再入厩後はじっくりとケイコを進めてきた。師は「(気持ちの面で)もう少しピリッとしたところが出てきてほしいが、身体能力は高く、現状でもケイコはしっかりと動けています」と順調な調整過程に納得の表情。「馬体のバランスもいいですね」と良血馬らしい雰囲気を醸し出しており、初戦からレースぶりに注目したい。

 11月の阪神新馬戦で衝撃的な勝ちっぷりを演じたジュタロウ(牡、河内)。同日の1R阪神未勝利戦でタマモエース(牡、川村)が1分54秒6で大差勝ちを決めた約1時間半後に、さらに1秒速い1分53秒6で2着馬に2秒4差をつける圧巻の内容だった。現在は来年1月8日の中京1勝クラス(ダート1800m)へ向けて、調整を進めている。師は「普段は大人しいが、馬場に入るとテンションが高くなる」と課題を挙げるが、レースについては「よほど絡んでくる馬がいなければ、すんなりハナへ行けると思うし、行き切れればリラックスして走れると思うからね」と泰然自若の構えだ。左回りでも高いパフォーマンスを示して、来春の米G1出走へ向けて弾みをつけたいところだ。



 今年は今回で終了です。ありがとうございました。

 次回は来年の1月14日から掲載予定です。来年もよろしくお願いします。(馬三郎栗東支局・塩手)

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