コース距離共に初めてだが期待がかかるアライバル(撮影:武田明彦)
レース開設当初は1600mで行われてきたが、1999年からはタフな2000mコースで行われるようになった。前年最終週にホープフルSが組まれたことでレースの性格が少し変わってきたようだが、2019年から3年連続で1戦1勝の馬が勝っているようにクラシックの権利を早めに取っておきたいという中長距離馬にとっては貴重なレースだ。
◎アライバルは新潟2歳S2着馬。勝ったのが朝日杯フューチュリティS2着のセリフォスなら大きく評価を下げる必要はない。2000mの距離も初めてで、右回りの実戦も経験はないが、母クルミナルはエルフィンSに勝って桜花賞2着、オークス3着。半姉ククナもアルテミスS2着のちクイーンC3着。桜花賞、オークスに駒を進め、3歳秋には芝2000mの特別戦を勝っているように血統レベルは高い。キングカメハメハからハービンジャーへと父は替わったが、ハービンジャー産駒は15年ベルーフ、16年プロフェットとこのレースを2連覇しているように冬枯れの芝を得意としている。
〇サンストックトンが強敵だ。3戦目の初勝利と書くと高い評価は与えられないが、初戦は3着馬に3馬身差の2着で、2戦目は同じく3着馬に8馬身差2着。惜敗続きにピリオドを打つために3戦目は控える競馬を試みてメンバー最速の上りタイムを叩き出した。母系をたどればアンバーシャダイやサクラバクシンオーを輩出したクリアアンバー系で半兄サンアップルトンも早い時期から長距離戦で活躍した。
▲オニャンコポンは百日草特別の優勝馬。ホープフルSは初めて経験するミドルペースについて行って玉砕した格好だが、逃げ馬不在の今回は自分の競馬ができる公算が高い。厳しいレースを経験したことはプラス要因。自分自身の競馬ができればあっさりのシーンがあっても不思議ではない1頭だ。
エリカ賞2着△ヴェールランス、東京スポーツ杯2歳S3着△テンダンス、百日草特別でオニャンコポンと差のない2着△ホウオウプレミアまで押さえておきたい。