中京開催が終わり、今週からは阪神開催がスタート。東京・阪神・小倉の3場開催となります。
重賞は土曜日の東京競馬場で3歳牝馬限定のクイーンC(GIII・芝1600m)。そして日曜日に、東京で3歳戦の共同通信杯(GIII・芝1800m)、阪神競馬場で古馬の中距離戦・京都記念(GII・芝2200m)が行われます。
毎週、重賞の激走馬をコンピュータでピックアップするこのコーナー。膨大なデータを駆使したネット競馬オリジナルAIが、狙いの1頭を探ります。
GII京都記念も面白そうですが、やはり昨年エフフォーリアが勝利した出世レース・共同通信杯のほうにスポットを当てていきましょう。
まずは、出走予定メンバーのチェックから。
月曜日時点での出走登録は15頭。例年頭数は少な目となりがちのレースですが、今年もレベルが高い楽しみなメンバー構成となりました。
人気上位になりそうなのは、まずダノンスコーピオン(牡3・栗東・安田隆厩舎)。芝マイルの新馬戦を豪快に差し切ると、続く萩S(L・阪神芝1800m)ではキラーアビリティを負かして連勝。前走の朝日杯FS(GI・阪神芝1600m)では、3着と世代上位の能力を示しました。今回は鞍上が主戦の川田将雅騎手に戻りますし、クラシックへ弾みをつけたいところですね。
もう1頭の注目はジオグリフ(牡3・美浦・木村厩舎)。この馬は東京デビューでしたが、芝1800mの新馬戦と札幌2歳S(GIII・札幌芝1800m)を連勝。朝日杯FSでは2番人気ながら5着と敗れましたが、今回も鞍上にはC.ルメール騎手が予定されており人気となりそうです。
次いで前走・東京スポーツ杯2歳S(GII・東京芝1800m)で、イクイノックスに次いで2着だったアサヒ(牡3・美浦・金成厩舎)。他にも新馬戦圧勝のダノンベルーガ(牡3・美浦・堀厩舎)やシンザン記念4着のビーアストニッシド(牡3・栗東・飯田雄厩舎)など、3歳牡馬の頂点を目指す馬たちが出走します。
【今週のAI予想は人気サイド推し?】
予想はすべてAI任せ。枠順や当日の馬場状態予測が反映されていない現時点でのものとなりますが、人間の気持ちが入らない分「まさか」と思えるような穴馬を選出することもあります。
今回、コンピュータが選出した本命候補は、上位人気が予想されるジオグリフ(牡3・美浦・木村厩舎)となりました。
人気薄サイドをピックアップすることの多いAI予想ですが、これまで人気上位馬を抽出したときは堅い決着になりがち。今年の共同通信杯は荒れないということなのでしょうか?
同馬は父ドレフォン、母アロマティコ(母父キングカメハメハ)という血統。これまで3戦2勝[2-0-0-1]。兄弟には現在3勝クラスのアルビージャ(牡4)がいます。
初戦は昨年6月の東京・芝1800m。3番人気で、鞍上はルメール騎手でした。
レースは内枠から先手を取ると、上がり最速の33.3秒で2着に1馬身半差をつけて快勝。この時の2着馬が、今回も出走を予定しているアサヒでした。
2か月後、札幌2歳S(GIII・芝1800m)を出遅れながらも豪快な差し切り勝ち。3戦目となった朝日杯FSでは5着に敗れましたが、後方からの追走で上がり最速の34.5秒を繰り出しています。
今回は、長い直線が魅力の東京競馬場。新馬戦でも勝利している芝1800m戦で、持ち味の差し脚が活きると判断したのかもしれませんね。
朝日杯FSではダノンスコーピオンに先着されていますが、巻き返しとなるのか。馬券的な妙味には疑問符もつきますが、買い目には入れておきたい1頭です。
あとは、AI予想の最終判断がどうなるのか。週末の予想にも、ぜひ注目してみてください。
(netkeiba編集部)