スプリングSに出走予定のエンギダルマ(撮影:下野雄規)
近年の勝ち馬から、オルフェーヴル、ロゴタイプ、キタサンブラックの3頭がクラシック勝ち馬になり、敗れた馬の中からもエポカドーロが皐月賞を勝利し、ロジャーバローズがダービーを制した。クラシックを占う上で非常に重要な一戦。
1.逃げは苦戦気味
過去10年、4角1番手から押し切ったのは15年のキタサンブラックのみ。3着以内で見ても、キタサンブラック以外では16年2着のマイネルハニーしかいない。逃げて押し切るのは難しく、直線での脚が求められるレース。
2.大型馬のパワーが活きる
14年と15年はいずれも馬体重500kgオーバーの馬がワンツー。17年はメンバー中最高馬体重の504kgだったプラチナヴォイスが6番人気で3着して、19年は524kgのディキシーナイトが7番人気で3着、20年は490kg以上の馬が3着以内を独占した。パワー豊富な大型馬に注目したい。
3.凡走からの巻き返しは滅多にない
過去10年、前走で5着以下だった馬は[0-0-0-32]。対して、前走1着だった馬は[6-6-5-44]。ここで変わり身を見せてくるケースは滅多になく、前走勝ってきた馬が中心になる。
エンギダルマは母に桜花賞馬アユサンを持つルーラーシップ産駒で、前走休み明けの未勝利を快勝。休養前と比べて力強さが増していて、馬体重プラス12kgは成長分だった。それ以降の調教でもさらに良化を見せており、昇級初戦でも期待できるだろう。