ファルコンSに出走予定のデヴィルズマーブル(c)netkeiba.com
12月の朝日杯、1月のクロッカスSの流れを汲み、NHKマイルカップを頂点とする3歳マイル路線の中間位置付的ポジションにあるレース。とくに1勝馬にとってはNHKマイルカップの前哨戦というよりもニュージーランドトロフィーへのステップレースという意味合いが強いかもしれない。
◎デヴィルズマーブルは、昨秋9月に中京競馬場芝1400mの未勝利戦を勝ち上がっている。前走はそれ以来の競馬で12キロ増。ゲートは普通だったが、道中のいきっぷりは岩田望騎手が抑えるのに苦労するほどで、しっかりと折り合いをつけると最後は外から伸びてきた。
父はブリーダーズC優勝馬で、タワーオブロンドンを送り出したレイヴンズパスで、祖母は日本のシンコウエルメス。本馬は長距離で活躍したヒーリングマインドの異父弟であると同時に、タワーオブロンドンの4分の3同血馬でもある。まだ1勝馬ではあるが、前走の勝ち馬アネゴハダはフィリーズレビュー3着。今回は初の重賞挑戦ではあるが、可能性を感じさせる1頭だ。
〇レディバランタインは東京競馬場芝1400mの1勝クラスを勝ち上がった。気性のかったタイプで、前走は休み明けで馬体重を大きく増やす中で、前半3ハロン35秒1、半マイル通過46秒6のハイペースを楽に追走。逃げた馬が大きくバテる中で楽に抜け出した。母ミリオンウィッシーズが凱旋門賞馬で種牡馬として成功しているバゴの半妹で、本馬自身が長距離で良積を残すマカオンドールの半妹。前走の走破時計はクロッカスSを上回るもので中身が濃い。休み明けを叩かれた上積みがあれば好勝負できるはず。
▲プルパレイはアスター賞の優勝馬。新潟競馬場芝1600mの2歳レコードを塗り替えるようなスピード馬だが、成績が安定してこないのは、まだ気性的にまだ幼さが抜けきれない面が足を引っ張っているようだ。それでも、デイリー杯2歳Sではセリフォスらを相手に堂々と真っ向勝負を挑み、前走のクロッカスSは出遅れて最後方から直線だけで追い込んだ。レースの上がりラップが11秒0-11秒0-11秒3という中、32秒5の上がりタイムは秀逸だった。これで左回りは3戦1勝2着2回。2度目の1400mで前進を期待したい。
クロッカスS優勝△トウシンマカオ、福島2歳Sに勝った△ウインマーベル、末脚鋭い△ティーガーデンも差はない印象で混戦だ。