【大阪杯】ジャックドール戴冠へ ロベルト直系の強み活かす隙のない展開力

2022年03月29日 21:13

前走でレコードを1秒以上更新する圧巻の逃げ切り(撮影:高橋正和)

 4月3日に阪神競馬場で行われる大阪杯(4歳上・GI・2000m)。破竹の5連勝、圧巻のレコードタイムでGII・金鯱賞を制したジャックドール(牡4、栗東・藤岡健一厩舎)が、藤岡佑介騎手とともに栄光の頂を目指す。

 ジャックドールは父モーリス、母ラヴァリーノ、母の父Unbridled's Songという血統。通算戦績は9戦6勝、うち重賞1勝。

 2020年の12月に中山競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。3戦目の未勝利戦を勝ち上がり、リステッド競走のプリンシパルSにも出走。その後、類稀なる先行力を武器に、自己条件から連勝を積み重ねオープンクラス入りを果たす。

 同馬の魅力は、なんといっても後続に隙を見せない絶妙なラップタイムを刻んでの逃げ戦法。2走前の白富士Sの勝ち時計は、アーモンドアイの天皇賞・秋の走破時計に迫る1分57秒4。うまく息を入れながらも1Fあたり11秒台後半のラップを連発し、2着アドマイヤハダル以下の追撃を完封しての快勝。前走の金鯱賞では前半35秒7で先手を主張し、速い時計の出る馬場で上がり3Fは34秒6でまとめ、レイパパレ、アカイイトらGI覇者を完封し、従来のレコードタイムを1秒以上も縮める圧勝だった。

 このラップの持続力は、ジャックドール自身の競馬の巧さ、コンビを組む鞍上の制動力、ロベルト系特有の「タフな展開でも垂れない」という適性が噛み合ったことで生まれている。馬名の「ドール」は「黄金」の意。仁川の舞台で燦然と輝けるか、注目したい。

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