【日本ダービー 注目馬(5)】父の器を受け継ぐセイウンハーデス 名門牝系の血が花開く

2022年05月24日 18:29

プリンシパルSでダービーへの切符を獲得したセイウンハーデス(撮影:下野雄規)

 5月29日に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。トライアルレース・プリンシパルS(L)を勝利したセイウンハーデス(牡3、栗東・橋口慎介厩舎)が、デビュー以来のパートナー・幸英明騎手とのコンビで世代の頂上決戦に挑む。

 セイウンハーデスは父シルバーステート、母ハイノリッジ、母の父マンハッタンカフェという血統。

 昨年10月に阪神競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。単勝1番人気に応えて勝利を飾ると、4走目の毎日杯(GIII)では重賞初挑戦ながら4着に健闘。続くプリンシパルSではドーブネ、セレシオン、グランディアなど同世代の良血馬を相手に力強く直線抜け出して勝利。関西馬の勝利は2015年のアンビシャス以来だった。

 牝系を辿ると小岩井の名牝系・フロリースカツプに行き着く。1960年ダービー馬コダマ、1998年ダービー馬スペシャルウィーク、2007年ダービー馬ウオッカなどを輩出した一族で、近年の活躍馬は昨年の大阪杯覇者レイパパレなど。父シルバーステートはデビュー前から素質の片鱗を見せ、注目されながらも度重なる故障で現役を引退した「未完の大器」。種牡馬入り後は多数の繁殖を集め、初年度から桜花賞2着のウォーターナビレラなどを出している。セイウンハーデスは世代を受け継ぐ夢を掴めるか、要注目である。

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