今年4月の大阪杯で3着に好走したアリーヴォ(C)netkeiba.com
6月26日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。名手・武豊騎手と引き続きコンビを組むアリーヴォ(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)がGI初戴冠を狙う。
アリーヴォは父ドゥラメンテ、母エスメラルディーナ、母の父Harlan's Holiday。母は2014年の関東オークス(JpnII)を7馬身差で圧勝、また翌年に韓国へ遠征しG3トゥクソムカップを勝利している。
2020年10月に行われた2歳新馬戦(ダ1800m)でデビュー。2戦目からは芝に転向し、翌2021年2月に未勝利戦を勝ち上がった。その後、同年7月に国東特別(1勝クラス)と柳川特別(2勝クラス)を連勝し、クラシック最終戦・菊花賞(GI)にも挑戦した。今年1月に壇之浦S(3勝クラス)を勝利しオープン入りを果たすと、続く2月の小倉大賞典では稍重馬場の直線を豪快に突き抜けて重賞初制覇。前走の大阪杯(GI)で武豊騎手と初コンビを組み、強豪揃いのなか上がり最速タイの末脚で3着入線を果たしている。
鞍上の武豊騎手は、これまでイナリワン、メジロマックイーン、マーベラスサンデー、そしてディープインパクトと、名馬とのコンビで宝塚記念を4勝している。過去10年間のなかで阪神芝2200mには57回騎乗。このうち13勝を挙げている。勝率は22.8%、連対率は40.4%となっており、番組数の少ない同条件においては驚異的な数字といえる。前走の好走から上昇気流に乗っている同馬が、春のグランプリでどのようなレースを見せるのか、要注目である。