同セール出身のビッグアーサー(左・(C)netkeiba.com)、ホッコータルマエ(右・撮影:高橋正和)
7月26日、27日に新ひだか町の北海道市場で、サラブレッド1歳市場の「セレクションセール2022」が開催される。セール開始は1日目、2日目ともに10時00分の予定だ。
これまでホッコータルマエ、ビッグアーサー、セイウンワンダー、ダイアトニック、ディープボンドなどを送り出した同セールに、今年もさまざまな注目馬が集まった。
今回は1日目の上場馬160頭の中から、ディープインパクトと同牝系の良血馬や、昨年の年度代表馬エフフォーリアと同じ一族の牡馬、近親に活躍馬が多数いる良血馬など、10頭の注目馬を紹介する。
■上場番号1 セシリアの2021(牡)
父 :ドゥラメンテ
母父:アグネスタキオン
生産:天羽牧場(日高町)
半兄に昨年のラジオNIKKEI賞(GIII)2着のワールドリバイバルがいる。4代母ウインドインハーヘアはJRA顕彰馬にも選出された7冠馬ディープインパクトの母として知られており、同じ一族には2012年の帝王賞(JpnI)覇者ゴルトブリッツや2017年の日本ダービー馬レイデオロなど活躍馬が多数。
■上場番号2 ファーストレディの2021(牡)
父 :ニューイヤーズデイ
母父:スマートボーイ
生産:グランド牧場(新ひだか町)
半姉に2017年のエーデルワイス賞(JpnIII)覇者ストロングハート、また2016年の同レースで2着のアップトゥユーがいる血統。伯母ダッシングハニーは2009年の全日本2歳優駿(JpnI)などを制しNAR年度代表馬に2度輝いた名牝ラブミーチャンの母。
■上場番号5 アマルフィターナの2021(牡)
父 :キズナ
母父:シンボリクリスエス
生産:平野牧場(新ひだか町)
伯母スリープレスナイトは破竹の5連勝で2008年のスプリンターズS(GI)を制し同年のJRA最優秀短距離馬に輝いた。三代母Katiesは母としてヒシアマゾンなどを出しており、同じ一族には2007年の年度代表馬アドマイヤムーンや、昨年の年度代表馬エフフォーリアなどがいる。
■上場番号52 パールズシャインの2021(牡)
父 :モーリス
母父:ディープインパクト
生産:杵臼牧場(浦河町)
伯父は重賞3勝のほか2015年ジャパンカップ(GII)2着などの実績を持つラストインパクト。3代母パシフィカスはビワハヤヒデ、ナリタブライアンの母として知られており、同牝系には1998年の牝馬二冠馬ファレノプシスや2013年日本ダービー馬キズナなどがいる。
■上場番号85 ドナパフュームの2021(牝)
父 :サンダースノー
母父:Bertolini
生産:千里ファーム(浦河町)
母の全姉ドナブリーニは母としてマイル重賞を2勝したドナウブルー、そして2012年の牝馬三冠や史上初のジャパンカップ連覇などを達成した名牝ジェンティルドンナを輩出。母の半姉リトルブックは2019年の日本ダービー馬ロジャーバローズを出している。
■上場番号92 エアヴェイユの2021(牝)
父 :リオンディーズ
母父:ハードスパン
生産:稲原牧場(平取町)
おじに2018年の函館記念(GIII)覇者エアアンセム、今年の重賞で二度の3着があるサトノヘリオスがいる。4代母アイドリームドアドリームは2000年の牡馬クラシック二冠馬エアシャカールの母で、同牝系から2005年の秋華賞馬エアメサイアや、GIで2着3回のエアスピネルなどが出ている。
■上場番号105 レディハピネスの2021(牝)
父 :カリフォルニアクローム
母父:モンジュー
生産:前川勝春(新ひだか町)
叔母パルテノンは今年のシンザン記念(GIII)を制しNHKマイルカップ(GI)で2着に好走したマテンロウオリオンの母。二代母レディパステルは2001年のオークス馬で、重賞好走歴のあるロードロックスターやロードアクレイムなどを送り出した。
■上場番号113 アドマイヤラブの2021(牝)
父 :デクラレーションオブウォー
母父:アドマイヤムーン
生産:辻牧場(浦河町)
3代母アドマイヤラピスは、母として破竹の7連勝で2011年の福島記念(GIII)を制したアドマイヤコスモスや、2003年の全日本2歳優駿(※当時はGI表記)覇者アドマイヤホープ、重賞3勝のアドマイヤフジを送り出した。同じ一族からは現在も重賞戦線で活躍するサンレイポケットが出ている。
■上場番号135 ヒアーズトウショウの2021(牝)
父 :ドレフォン
母父:フジキセキ
生産:エクセルマネジメント(えりも町)
叔父には短距離戦線で長く出走を重ねたトウショウピストや、昨年の名古屋グランプリ(JpnII)を制し今年の川崎記念(JpnI)でも3着に好走したヴェルテックスがいる。二代母シーイズトウショウは短距離戦線で活躍し重賞5勝を挙げたほか、2003年の桜花賞(GI)2着、2006年の高松宮記念(GI)3着などの実績を持つ名牝。
■上場番号140 ポリネイターの2021(牡)
父 :イスラボニータ
母父:Motivator
生産:谷口牧場(浦河町)
半姉は昨年のエリザベス女王杯(GI)で2着に好走したステラリア。母はアイルランド産馬で、2009年のメイヒルS(英G2)を制した実績を持つ。母父Motivatorはステラリアの他、現在GIを3勝しているタイトルホルダーや、ドバイターフを2年連続で好走したヴァンドギャルドの母父としても知られている。