英G1・キングジョージ6世&クイーンエリザベスS連覇を含むG1・4勝を挙げ、1998年の欧州年度代表馬を受賞したスウェイン(Swain)が、老衰のため30歳で死亡した。米競馬メディア『BloodHorse』が報じている。
Swainは父Nashwan、母Love Smitten、母の父Key to the Mintという血統のアイルランド産馬。
1995年にデビューし、無傷5連勝で同年の凱旋門賞(仏G1)に挑戦、後に同年の欧州最優秀3歳馬に輝くラムタラ(Lammtarra)の3着に好走。翌1996年のコロネーションC(英G1)でG1初制覇を果たした。欧州の中距離戦線で活躍を続け、1997年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは父ナシュワンとの父仔制覇を飾ると、強豪馬が揃った翌年の同レースでも連覇を達成。続く愛チャンピオンS(愛G1)を制し、同年の欧州年度代表馬に輝いた。
引退後は種牡馬となり、日本にも産駒が輸入され、JRAでは17頭が出走。2000年生のトリリオンカットは2003年の牡馬クラシック三冠最終戦の菊花賞(GI)に出走し、2006年にはチャレンジC(GIII)を制覇。またアグネスデジタルの半弟にあたるシェルゲームが2004年の毎日杯(GIII)2着、同年の青葉賞(GII)で3着となるなど活躍した。