左からブーケファロス(撮影:下野雄規)、フミサウンド、ジョウショーホープ(C)netkeiba.com
8月6日に新潟競馬場で行われるダリア賞(2歳・OP・芝1400m)。JRAに認定された地方所属馬・外国調教馬も出走可能なレースである。1着賞金は1600万円。
2002年より新潟芝1400mコースで施行されており、2004年には後に朝日杯FS (GI)を制し同年のJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞するマイネルレコルトが勝利をおさめている。後に芝とダートでそれぞれ重賞を制するシンコウスプレンダや、2020年のシルクロードS(GIII)覇者アウィルアウェイなども同レースを制している。
また、当レースで2着以内に入った地方所属馬には、8月28日に新潟競馬場で行われる新潟2歳S(2歳・GIII・芝1600m)への出走権が与えられる。今年は大井所属のシテイタイケツが参戦予定だ。
今年の主な出走馬は下記のとおり。
■フミサウンド(牡2、美浦・鹿戸雄一厩舎)
6月25日の函館5Rでデビュー。道中2番手から追走し、叩き合いをハナ差制して新馬勝ちを飾った。2着馬イコサンもその後の未勝利戦を楽勝している。母アブソルートリーは2011年のオーストラリアンオークス(豪G1)を勝利した豪州産馬。叔母アビーマリーも豪G1馬。三代母ケルトシャーンは2010年から2011年にかけて高松宮記念(GI)を連覇したキンシャサノキセキの母としても知られている。
■ブーケファロス(牡2、美浦・清水英克厩舎)
父ビッグアーサー、母の父ダンディコマンドという血統。7月2日の福島5Rでデビューを迎え、上がり最速の末脚を見せて2着に好走。続く未勝利戦では15頭立ての10番手から進出を開始し、再び上がり最速の末脚を繰り出して後続に1.3/4馬身差をつけて勝ち上がった。三代母ノンダムールは世界中にサイアーラインを伸ばす大種牡馬Danzigの半妹にあたる。
■ジョウショーホープ(牡2、栗東・新谷功一厩舎)
2018年の宝塚記念(GI)覇者ミッキーロケットの初年度産駒。6月5日の新馬戦(中京5R、芝1400m)で後続に1馬身差をつけて初陣を白星で飾り、父に「JRA産駒初出走初勝利」をプレゼントした。四代母Great Lady M.はアメリカの名牝Lady's Secretの母でもあり、同牝系にはスプリントGI2勝のビリーヴや重賞3勝馬サウンドキアラなどがいる。
■ミシシッピテソーロ(牝2、美浦・畠山吉宏厩舎)
デビュー戦ではゲートで後手を踏みながらも、道中10番手追走から上がり3F最速の末脚を繰り出して後続に1馬身差をつけて快勝した。父ダノンバラードはDevil's Bag、Rahy、シングスピール、ダノンシャンティなどを輩出したBallade牝系に属する良血馬。一時期、種牡馬として渡英したが。2018年にビッグレッドファームが買い戻して再び日本で供用されている。
■シテイタイケツ(牡2、大井・上杉昌宏厩舎)
叔父は短距離ダート戦線で重賞2勝を挙げているリュウノユキナ。6月27日の大井競馬で迎えたデビュー戦では道中最後方でゆったりと追走、最終直線でも大きく差がついていたが、進出を開始すると他馬をごぼう抜きし、後続に4馬身差をつけて完勝している。「父バゴ・母父ステイゴールド」の配合からはクリスマス、ブラックバゴ、キボウノダイチなどが出ている。