現地時間9日4日、ドイツのバーデンバーデン競馬場で行われたバーデン大賞(3歳上・独G1・芝2400m)に、昨年の凱旋門賞馬トルカータータッソ(牡5、Torquator Tasso)と今年の独ダービー馬サンマルコ(牡3、Sammarco)が出走した。
4頭立てで行われたレースでは、最終コーナーでサンマルコがトルカータータッソを交わして先頭に立ち、すぐさま最終直線でトルカータータッソが差し返すの激しい追い比べの末、R.ピーチュレク騎手が手綱を執るメンドシーノ(牡4、Mendocino)がさらに外から末脚を伸ばし、ゴール前で抜け出してG1初制覇。トルカータータッソは2着、サンマルコは3着となった。
メンドシーノは父Adlerflug、母Mill Marin、母の父Pivotalという血統のドイツ産馬。管理するのはS.シュタインベルク調教師。2020年10月にデビュー戦を迎え、昨年のバイエルン大賞(独G1)で勝ち馬アルピニスタから3/4馬身差の2着に好走するなどの実績がある。同馬にとって、今回が待望のタイトル獲得となった。
なお、R.ピーチュレク騎手は昨年トルカータータッソとのコンビでバーデン大賞と凱旋門賞(仏G1)を制覇、またサンマルコとのコンビで今年7月のダルマイヤー大賞(独G1)を制しているが、英競馬メディア『Racing post』によれば、今年の凱旋門賞では専属契約のあるメンドシーノに騎乗する予定とのこと。