競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
先週は矢作厩舎が新馬戦4勝の大活躍。一気に全国リーディングトップに躍り出た。勝ち上がった馬の現時点での今後の予定は、8日の東京芝1800mを勝った
タイセイクラージュ(牡)か、9日の東京芝2000mを勝った
ミッキーカプチーノ(牡)のどちらかが萩S(29日・阪神、芝1800m)を視野に入れているもよう。10日の芝1400mを勝った
スーパーアグリ(牡)は放牧へ。8日の阪神ダート1800mを勝った
コンティノアール(牡)は未定となっている。
8日のサウジアラビアRCは2番人気の
ドルチェリア(牡、須貝)が2番手追走から、直線は大逃げをして逃げ切りを図った
グラニット(牡、美浦・大和田)を、メンバー最速の上がり3F33秒4の末脚でゴール前できっちりとらえてV。右回りで
パワーを要す洋芝の札幌芝1500mから、左回りで上がりも全体時計も速い東京芝1600mにコース形態は大きく変わっていたが、あっさりと克服。ポテンシャルの高さを示した。次走は朝日杯FS(12月18日・阪神、芝1600m)を予定。母アユサンとの母子G1制覇を狙う。
次週の注目新馬は23日の阪神新馬戦(ダート1200m)を予定する2頭。どちらも陣営の評価は高く、今から対決が楽しみだ。
スマートハンター(牡、中村、父シャンハイボビー、母スマートブローラ)は、鞍上の鮫島駿Jが3週続けて栗東CWの追い切りに騎乗。「いい動きですね。楽しみです」と手応えを口にすれば、師も「初戦からいい走りをしてくれると思います」と高評価。厩舎は9日の阪神未勝利戦で
ライオットガール(牝)が現2歳世代初勝利。勢いに乗って今度は新馬戦初Vを目指す。
フスカル(牡、池添学、父
アメリカンファラオ、母Blue Bahia)はアメリカ産馬。師は「体形からもダートの短距離向きの印象です。いい
スピードがありますし、トレーニングセール出身馬らしい動きをしています。ゲートも速く、初戦から楽しみです」と大きな期待を寄せている。ダート1200mの番組を目標に、順調に調整が進められている様子。松山Jで初陣Vを目指す。(馬三郎栗東支局・塩手)