現地時間10日、仏・シャンティイ競馬場で行われた仏オークス(3歳牝、仏G1・芝2100m)は、L.デットーリ騎手騎乗の4番人気ウェストウインド West Wind(牝3、仏・H.A.パントール厩舎)が後方追走から直線で一気に末脚を伸ばすと、6番人気ミセスリンジー Mrs Lindsayに1.1/2馬身差をつけ差し切った。勝ちタイムは2分06秒30(良)。さらにクビ差の3着に11番人気のディヤカラニー Diyakalanieが入り、1番人気のヴァダポリーナ Vadapolinaは8着、4戦4勝でここに臨んでいた2番人気コケレイエ Coquerelleは最下位14着に敗れた。
勝ったウェストウインドは父Machiavellian、母が92年サンチャリオットS(英G2)を勝ったRed Slippers(その父Nureyev)という血統の英国産馬。叔母に94年愛ダービー(愛G1)、英オークス(英G1)を勝った名牝バランシーン Balanchineがいる。ちなみに、母も叔母もデットーリ騎手が主戦を務めていた。
今年3月にデビューし、3戦目の前走・5月9日にシャンティイ競馬場(芝2000m)で2着に2.1/2馬身差をつけ初勝利を挙げたばかりだった。通算成績4戦2勝。
鞍上のL.デットーリ騎手はこのレース初制覇。先週の仏ダービーもローマン Lawmanで制しており、オーソライズド Authorizedで制した2日の英ダービーと合わせ、9日間で欧州のクラシックレースを3つ制したことになる。同年にこの3レースを制したのは史上初の快挙。