スワンSに出走するロータスランド(撮影:武田明彦)
優勝馬にはマイル
チャンピオンシップの優先出走が与えられるレースで、今年も昨年に引き続き阪神競馬場の内回りコースを使用して行われる。昨年は同舞台での重賞実績があった馬によるワン・ツー・フィニッシュで、勝った
ダノンファンタジーはそのまま阪神カップへと直行した。同じ阪神競馬場でも外回りコースが使用される本番とは切り離した方が良いかもしれない。
◎
ロータスランドは2月の京都牝馬S優勝馬で、高松宮記念は勝ち馬と同タイム2着。条件馬時代には1800m戦での勝利経験もあり、また2021年にはサマーマイルチャンピオンとなるなど距離の融通性を兼ね備えた馬だが、過去3度のマイルGI挑戦はいずれも2桁着順だったことから短い距離に適性がありそうだ。過去、阪神コースは【5・1・0・2】で1400m戦も【1・1・0・0】。休み明けの実績もあり、期待したい。
〇
スカイグルーヴは、その京都牝馬S2着馬。同距離の京王杯でも半馬身差2着と健闘したが、安田記念を回避。間隔を空けて関屋記念に挑んだものの、馬場の影響もあって0秒3差4着だった。2000mの重賞でも2着経験のある馬だが、1400m戦は【1・3・0・0】と得意とする舞台。祖母が名血
アドマイヤグルーヴで、母アドマイヤセプターも2012年スワンS3着馬だ。その雪辱を果たしたい。
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トゥラヴェスーラは昨年の京王杯ス
プリングC2着馬。安田記念を回避し、秋に備えたが、復帰戦間近になって鼻出血を発症。長期休養を余儀なくされた。10か月の休み明けとなった阪急杯は2着。高松宮記念は0秒1差4着、スプリンターズSは0秒3差7着とス
プリントGIで衰えのないところを示している。1400m戦は【0・2・0・0】。勝鞍こそないもののいずれも重賞競走だっただけに評価を落とす必要はなさそうだ。
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ホウオウアマゾンは昨年の3着馬。マイル
チャンピオンシップを経て、今回と同じ舞台の阪神カップ2着。母の
ヒカルアマランサスは瞬発力を武器に京都牝馬Sに勝ち、ヴィクトリアマイル2着の活躍馬。脚質こそ違え、高い能力を受け継いでいるようだ。△
サブライムアンセムはフィリーズレビュー優勝馬。過去10年間で3歳馬は4勝を記録しており52kgも魅力だ。NHKマイルカップ2着△
マテンロウオリオン、阪急杯など重賞3勝△
ダイアトニックまで抑えておきたい、