土日の重賞へ向けて笑顔でVサインを見せる今村聖奈(撮影・北村雅宏)
新人ジョッキーの今村聖奈(18)=栗東・寺島=が、自身初となる“土日重賞騎乗”のオ
ファーを受けた。ファンタジーSは
ミカッテヨンデイイ、みやこSは
アメリカンフェイスとコンビを組み、7月のCBC賞(
テイエムスパーダ)以来となる重賞制覇を目指す。先週は新潟の“年間リーディング”を、女性ルーキーとして史上初めて獲得した。勝ち星もJRA&地方通算51勝に到達し、今週から減量が★4キロ→▲3キロに変更。さらなる高みを目指す
スーパールーキーが、新たなステージへと進む。
一歩ずつトップジョッキーへの階段を上がっている今村聖奈。デビューから順調に勝ち星を積み重ね、先週でついに斤量4キロ減を卒業。今週から3キロ減での戦いが始まる。
新たなステージへと向かう聖奈は「1キロは大きい。特別戦に乗っていても、
スピードの乗りが違うのが分かりますから」と気を引き締めるが、全てを受け入れて気持ちは既に前向きだ。「3キロになっても、いいリズムで、いい流れで勝てるように頑張ります!」と力強く返した。勝ち星と比例するように、厩舎関係者の評価も上昇中。自身初となる“土日連続”の重賞オ
ファーが、その何よりの証明と言えるだろう。
5日のファンタジーSには、デビューから全戦で手綱を取ってきた
ミカッテヨンデイイに騎乗。前走の小倉2歳S(10着)は「蹄鉄の打ち替えが影響して、
テンションが高ぶり、発汗もすごかった」と聖奈。ひと息入れ、
リセットされたここで仕切り直しといきたい。「初の輸送競馬ですが、いい形でゲートインできれば。千二よりは千四の方がいい馬ですし、
テンションを上げないように誘導したい」とVへ意気込む。
6日のみやこSは
アメリカンフェイスの騎乗依頼が届いた。当初は除外対象だったが、賞金上位馬の回避で出走にこぎつけた。今回がテン乗りとなるものの、巡ってきたチャンスを生かしたい。「たくさん外国人ジョッキーも来日している中で、騎乗依頼を頂けたのはありがたいです。乗せてもらうからには、最大限の力を引き出せるようなレースをしたいと思います」。感謝を胸に、日々成長を続ける
スーパールーキーから、今週も目が離せない。