「マイルCS・G1」(20日、阪神)
今年のサマーマイル王者
ウインカーネリアンとのコンビで臨む三浦皇成騎手(32)=美浦・鹿戸=が、人馬初のJRA・G1制覇に向けて燃えている。これまで9戦でコンビを組んで7勝を挙げるなど、連対率は驚異の8割8分9厘。実戦と調教で紡いできた確かな絆を武器に、大舞台で本領を発揮する。
相性抜群のパートナーとともに、悲願の
ビッグタイトルをつかみたい。デビュー15年目の三浦は、今年のサマーマイルシリーズを制した
ウインカーネリアンで参戦。人馬ともに、秘めたる才能がようやく花開く時が来た。
お互いに勢いに乗っている。鞍上は今月3日のJBCス
プリント(
ダンシングプリンス)で14年の全日本2歳優駿(
ディアドムス)以来2度目のJpn1勝ちを記録すると、12日の武蔵野S(
ギルデッドミラー)で今年2つ目となるJRA重賞を制覇。一方の
カーネリアンは、昨年春に発症した蹄葉炎から今年3月に復帰すると、5月の谷川岳Sから前走の関屋記念まで3連勝。20年皐月賞4着馬が本格化を果たした。
「調教から付きっきりで乗せてもらっていますが、勝負根性が一番いい部分。どんな競馬もできるのが強みで、1着争いの中に自分がうまくエスコートしたい」。自厩舎の相棒とは9戦して全7勝を記録。記念星を飾るのにふさわしい名コンビだ。
デビュー1年目の08年に91勝を挙げ、武豊が記録した新人年間最多勝の記録を大きく更新。ただ、その後は順風満帆とは行かず、JRA・G1では106戦で2着2回が最高だった。今度こそ-。師匠・鹿戸師も思いは同じだ。
「G1を勝てるジョッキーだと思うし、この馬に関しては一番リズム良く走らせてくれて、一番知っているジョッキー」と期待を寄せる。三浦は16年8月の落馬事故で、騎手人生を脅かされた。ともにケガを乗り越え、たくましくなってターフに帰ってきたタッグが、大仕事を果たす可能性は十分にある。