重賞連勝で園田金盃を制覇したラッキードリーム(撮影・中山伸治)
「園田金盃」(1日、園田)
開催初日の11Rで行われ、1番人気の
ラッキードリームが4角先頭から後続を突き放して完勝した。前走の姫山菊花賞に続いて兵庫現役最強馬のジンギを下し、重賞連勝を果たした。6馬身差の2着は出遅れを巻き返した2番人気のジンギ、3着には6番人気で大逃げを打った
クリノメガミエースが入った。
今年の
グランプリレースで、兵庫競馬の中長距離路線の頂点を極めたのは
ラッキードリームだった。「2歳でダート
グレード競走を勝っているのは違う」と新子雅師。2021年のホッカイドウ3冠の名誉以上に、20年にJBC2歳優駿・Jpn3の初代覇者になった実績を評価する。
予想外の展開が
ラッキードリームに影響することはなかった。
クリノメガミエースが
タガノウィリアムを抑えて逃げ、ジンギは出遅れて10番手。「ジンギが気になったが、自分のペースを心がけた」と下原理。3番手につけた
ラッキードリームが最終4角で先頭に並ぶと勝負は決着した。
今回の勝利で中長距離ナンバーワンの座をジンギから奪った。「能力は一枚上。後ろから差されることはないと思っていた」と指揮官。次走は未定だが、選択肢は広がる一方だ。「報知オールスターカップ(23年1月3日、川崎)か、新春賞(同、園田)か。大井でも走らせてみたいし、来年はダート
グレード競走を勝ちたい」。僚馬
イグナイターと共に、新子雅厩舎が日本のダート界を席巻するつもりだ。