「朝日杯FS・G1」(18日、阪神)
梅+結び。新しく馬主となってできたご縁を大切にしたい-。馬名の由来を聞いただけで応援したくなる
ウメムスビだが、オールドファンにとっては、そのシブい血統からも期待したくなる1頭だ。
まず初めに目を引くのが、5代母の
クリアアンバーだ。初代ダビスタ世代には懐かしいアンバーシャダイ(81年有馬記念、83年天皇賞・春)の母であり、その全妹が4代母に当たる
サクラハゴロモ。その
ハゴロモにサクラユタカオー(86年天皇賞・秋)をかけたのが、93&94年のスプリンターズSを連覇したサクラバクシンオーという、日本競馬を彩ってきた華々しい一族だ。
コンスタントに活躍しつつも、母系の勢いはなだらかに減速していったが、祖母の
プリンセスカメリアが再び輝きを放つ。2番子の
アルフレードが無傷の3連勝を飾り、当時、中山で行われていた11年朝日杯FSを制覇。これまで芝6Fオンリーで、距離延長にやや不安が残る
ウメムスビにとっては心強い血の後押しとなる。
同馬を管理する新谷師も「掛かる馬ではないし、レースに行って真面目な馬。馬の後ろにつけたら折り合いは付く」と初のマイル戦にも前向き。豊富な実戦経験と、牝系に秘める底力に期待したい。