昨年のAJCC勝利時のアリストテレス(撮影:下野雄規)
12月25日、中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。昨年のAJCC(GII)を制した良血馬アリストテレス(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)が昨年に引き続き参戦を予定している。
アリストテレスは父エピファネイア、母ブルーダイアモンド、母の父ディープインパクト。伯父に2004年の阪神大賞典(GII)を制するなど中長距離重賞路線で活躍したリンカーンや2007年の皐月賞馬ヴィクトリーがいる血統。
2019年9月に阪神競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。続く10月の2歳未勝利戦を勝ち上がると、翌2020年の若駒S(L)とすみれS(L)で2着に好走。その後1勝クラスと2勝クラスを勝ち上がり、牡馬クラシック最終戦・菊花賞(GI)に駒を進めると、同世代で無敗街道を歩んでいたコントレイルをクビ差まで追い詰め2着に好走した。
4歳始動戦となった昨年1月のAJCC(GII)で重賞初制覇。その後も中長距離重賞路線に出走を重ね、昨年の天皇賞(春)で4着、同年10月の京都大賞典(GII)で2着などの成績を残している。
同牝系からは1996年の日本ダービー馬フサイチコンコルド、2009年の皐月賞馬アンライバルド、2017年の青葉賞(GII)覇者アドミラブルなどが出ている良血馬。暮れのグランプリで巻き返しを果たし、新たな歴史を紡ぎ出すか。要注目である。