今年のマーメイドSを制したウインマイティー(c)netkeiba.com
12月25日、中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。2020年のオークス(GI)で3着となり、今年のマーメイドS(GIII)で重賞ウイナーとなったウインマイティー(牝5、栗東・五十嵐忠男厩舎)が暮れのグランプリに挑む。
ウインマイティーは父ゴールドシップ、母アオバコリン、母の父カコイーシーズという血統。母は南関東競馬で競走馬生活を送り、2003年のTCK女王盃とマリーンCでそれぞれ3着となった。
2019年9月に阪神競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。同年11月の2歳未勝利戦を勝ち上がると、翌2020年2月に1勝クラスを勝利。続く忘れな草賞(L)を制し、世代の女王決定戦・オークスに出走。レース本番では単勝13番人気の伏兵評価だったが、中団待機策から最終直線で勢いよく末脚を伸ばし3着に入線を果たした。
その後、中距離の牝馬限定重賞や牡馬混合のリステッド競走などに出走を重ね、今年6月に迎えたマーメイドSでは混戦模様の中、道中3番手追走から後続を突き放し悲願の重賞初制覇を飾っている。
父ゴールドシップは2012年の牡馬クラシック二冠を達成後、迎えた有馬記念で道中最後方から目の覚めるような末脚を繰り出して他馬を差し切りグランプリホースとなった。ウインマイティーを含め4頭の産駒が重賞を制しているが、未だにグランプリホースは出てきていない。クリスマスの大一番でどのようなレースを見せるのか、要注目である。