【阪神5R・障害未勝利】植野貴也騎手、ラストライドは惜しくも2着「悔いはありません」

2022年12月25日 13:06

レース後に阪神競馬場で行われた植野騎手の引退式

 今月いっぱいで引退が決まっていた植野貴也騎手(47)=栗東・フリー=が25日、阪神5Rの障害未勝利戦でアスタースウィング(2着)で、最後の騎乗を終えた。今後は栗東・中竹和也厩舎で調教助手となる予定。

 最後の1勝まで、あと一歩だった。エナジーロッソとの激しい競り合いは、惜しくも4分の3馬身差の2着だった。「悔いはありません。勝てなかったが、これでめどがついた。お世話になる中竹厩舎の馬ですから。きのう(中山大障害)が3着、きょうが2着と、僕らしくていいんじゃないですか」引退セレモニーでは、参加可能な騎手すべてに囲まれて、最初から最後まで、笑顔、笑顔、笑顔。負傷で休養中の藤井勘一郎騎手が車イスで駆けつけるという、植野貴也の人柄が詰まった詰まったラストライドだった。

 思い出の一頭はバンブーユージン。「デビューした日に逃げろと言われて、何がなんだかわからないうちに勝っていた」1994年3月5日、初勝利はデビュー3戦目の特別勝ち(中京・ゆきやなぎ賞)。三浦皇成騎手に並ばれるまでの特別勝ち最短記録だった。

 「これから自分のノウハウを使って、厩舎の力になりたい」障害135勝。平地での107勝を合わせて通算242勝。JRA重賞は2019年の京都ハイジャンプ・JG2(シゲルヒノクニ)など、すべて障害で6勝した名バイプレーヤーは、いぶし銀の輝きを放ち続ける。

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