半姉はG1・2勝(海外含む)と世界を股にかけ活躍した
ディアドラ。そんな血統背景も魅力な
フリームファクシ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎、父
ルーラーシップ)だが、厩舎スタッフの期待の大きさは相当だ。
担当するのは
ドルチェモア(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎、父
ルーラーシップ)と同じ山田助手。レース当週の取材や、一夜明け取材に足を運ぶたび、3連勝で朝日杯FSを制した
ドルチェモアの隣の馬房から顔をのぞかせる
フリームファクシも「すごい馬になるから」と“猛プッシュ”していたことが印象的だ。
デビューから2戦の軌跡も確かだ。新馬戦はハナを切ったことで他馬にマークされる格好になり首差の2着だったが、続く未勝利戦は好位追走から悠々と抜け出し、2馬身半差の楽勝。振り返れば、デビュー戦の1着馬がホープフルS(5着)で1番人気に支持された
ミッキーカプチーノ。3着馬が京都2歳Sを制した
グリューネグリーン。レベルの高いメンバーのそろった一戦だった。
前走後は休養を挟み成長。「馬体がたくましくなったし、
パワーアップした」と同助手も好感触を伝える。予定では1月5日の自己条件(1勝クラス、中京・芝2000メートル)に出走予定。世代の頂点に向け、年明け早々、その能力を知らしめる。(戸田 和彦)