京成杯に出走予定のシルヴァーデューク(撮影:下野雄規)
中山の芝で“シルバーステート旋風”が吹き荒れている。
シルバーステート産駒はもともと中山芝の成績が良かったが、正月開催は輪をかけて凄かった。9頭が出走して[4-1-1-3]の勝率44%、複勝率67%。馬券に絡んだ6頭の人気は順に4、5、4、12、2、6だから、人気馬ばかりが出走していたわけでもない。ならば、今の中山芝に必要な“何か”をシルバーステート産駒が持っていると考えるのが正解だろう。
京成杯(3歳・GIII・中山芝2000m)には、シルバーステート産駒が2頭エントリーしている。シルヴァーデューク(牡3、栗東・西村真幸厩舎)はサウジアラビアロイヤルCが3着、デイリー杯2歳Sが4着とワンパンチ足りないレースが続いているが、このメンバーなら実績上位。初コンビとなるバシュロ騎手の手腕にも期待したいところだ。
もう1頭のシルバースペード(牡3・美浦・小野次郎厩舎)は勝ち上がりに5戦を要したが、格上挑戦となった東京スポーツ杯2歳Sでは最低人気ながら0秒6差の6着に健闘。後にホープフルSを制する4着ドゥラエレーデとは僅かに0秒4差だった。ここも再び伏兵扱いの様相だが、前走ぐらい走れれば勝ち負けになっても不思議ない。
馬場を味方に付けて上位進出、さらには重賞初制覇となるか。仮にワンツーフィニッシュとなれば、好配当は間違いなさそうだ。