競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
少し遅くはなりましたが、皆さま新年明けましておめでとうございます。今回が当ブログ新年一発目です。2023年シーズンもまたお付き合いください。よろしくお願い致します。
さてまずは
ホープフルSの振り返りですが、競馬って分からないものだと改めて感じました。人気馬総崩れとなったレースを制したのは14番人気の
ドゥラエレーデ(牡、池添学)でした。ペースが向いたとは思いますが、それでも勝ち切るのは力がないとできない芸当。馬主のスリーエイチレーシングは朝日杯FSに続いて2歳G1連勝でしたね。おめでとうございます!
関東馬の最先着(3着)は
キングズレイン(牡、手塚)でした。先行有利の流れのなか、勝負どころで外に振られる不利がありながらも追い込んできた脚は見どころがありました。賞金を加算できなかったのが痛恨ですが、能力を再認識できた内容だったと思います。皐月賞、ダービーに向けてどんなローテを組んでくるか興味深いですね。ほかにもここで賞金を加算できなかった素質馬たちが、どんなローテを組んでくるのか。春の3歳戦を占う意味でもかなり大事なポイントになっていきそうです。
4着
ファントムシーフ(牡、西村)はルメールで共同通信杯(2月12日・東京、芝1800m)へ。朝日杯FS3着の
レイベリング(牡、鹿戸)も同レースを予定していますし、同4着の
キョウエイブリッサ(牡、武市)、11月の東京新馬戦でいい勝ち方をしていた
タスティエーラ(牡、堀)や東スポ杯2歳S2着の
ダノンザタイガー(牡、国枝)も出走予定。注目馬がズラリとそろう一戦になりそうです。
ホープフルS7着の
ハーツコンチェルト(牡、武井)は若葉S(3月18日・阪神、芝2000m)を予定。5着
ミッキーカプチーノ(牡、矢作)は弥生賞ディープインパクト記念(3月5日・中山、芝2000m)へ。11着
グリューネグリーン(牡、相沢)も同レースへ向かいます。朝日杯FS6着の
オールパルフェ(牡、和田雄)は弥生賞ディープインパクト記念か、ス
プリングS(3月19日・中山、芝1800m)へ。
ホープフルSで6着の
セブンマジシャン(牡、高野)、9着の
シーウィザード(牡、鹿戸)、朝日杯FS10着の
グラニット(牡、大和田)は日曜中山11Rの京成杯に出走してきますし、春に向けての戦いは既に始まっています。まずは全馬無事に出走してほしいです。
9日の
フェアリーSを制したのは
キタウイング(牝、小島)。これで新潟2歳Sに続く重賞2勝目となりました。内をうまく突いてお見事なレースでしたね。どこか
トライアルを使って桜花賞に向かいたいとのこと。3着だった
スピードオブライト(牝、相沢)はフィリーズレビュー(3月12日・阪神、芝1400m)か同日のアネモネS(中山、芝1600m)へ。
5日の1勝クラス(中山、芝2000m)を勝った
アヴニールドブリエ(牡、宮田)は不器用な感じだっただけに、中山で結果を出せたことで選択肢が広がりました。次走は未定ですが、無事なら皐月賞
トライアルのどこかになるのでしょうか。
新年一発目はこれくらいで。皆さま、いい2023年にしましょう。(馬三郎美浦支局・木村)