女性騎手対決を今村聖奈で制したヒノクニ 実は16年ぶりの“珍事V”を成し遂げていた!

2023年01月16日 16:56

今村聖奈騎手とのコンビで勝利を挙げたヒノクニ、写真は昨年2月のもの(撮影:稲葉訓也)

 JRAの女性騎手4人がそろい踏みしたことで、15日の小倉12R・4歳上1勝クラス(芝1200m)は大きな話題となったが、このレースでもう一つの“珍事件”が起きていたことをご存じだろうか。

 その主役は騎手ではなく、今村聖奈騎手とのコンビでレースを制したヒノクニ(牝4、美浦・深山雅史厩舎)である。これが2歳時のひまわり賞以来、1年5カ月ぶりの2勝目だったが、実はオープン勝ちの実績馬が1勝クラスを勝つという、非常に珍しいケースだったのだ。00年以降に限れば、03年3月のウインラディウス、06年12月のオーヴェールに続いて、16年1カ月ぶりで3回目の珍事。現在の収得賞金のルールであれば、未勝利馬が九州産限定のオープンを勝ち、かつその後に収得賞金を加算しないことが条件となるので、かなりのレアケースといえる。

 このような珍しい“経歴”を持ちながら、GI制覇を果たした馬もいる。メジロパーマーは2歳時に未勝利、コスモス賞を連勝したものの、その後は低迷。しかしながら4歳時に降級して500万下で3勝目を挙げると、続く札幌記念で重賞初制覇。5歳時には宝塚記念と有馬記念を勝つまでになった。また、前述のウインラディウスも後に重賞3勝を挙げている。熊本産で話題となることが多いヒノクニも、久々の勝利をきっかけに“もっと、もーっと”活躍してほしいものだ。

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