◆第57回共同通信杯・G3(2月12日、東京・芝1800メートル、良)
3歳限定の重賞は12頭立てで争われ、3番人気の
ファントムシーフ(牡、栗東・西村真幸厩舎、父
ハービンジャー)がクリストフ・ルメール騎手を背に、好位からゴール前で抜け出して、ホープフルS(4着)以来の一戦で重賞初制覇を飾った。勝ち時計は、1分47秒0。
1馬身1/4差の2着には出遅れながら3コーナーまでにハナに立った5番人気の
タッチウッド(Tバシュロ騎手)がしぶとく粘り込み、1番人気に支持された
ダノンザタイガー(川田将雅騎手)はさらに首差の3着、2番人気の
タスティエーラ(福永祐一騎手)が4着だった。
横山和騎手(
ウインオーディン=5着)「よく頑張ってくれました。この枠(11番枠)の時点で、返し馬、ゲート、道中と先々を見据えて運びました。下げて競馬したんですが、まだハミ受けの浅いところもありますからね。それでも、狭いところをしっかりと縫って伸びてくれたし、坂もどうかなと思ったけど、この馬なりにクリアしてくれました。今日の経験はこれから生きてくると思います」
吉田隼騎手(
シーズンリッチ=6着)「スタートを決めてリズム良く走れました。この馬もしっかり伸びていますが、切れ味勝負では分が悪かったですね」
松山騎手(
コレペティトール=7着)「スタートは良かったんですが、結果的に今日の感じだと外枠の方が良かったですね。最後はしっかりと伸びているんですが、前半の位置取りがちょっと厳しくなってしまいました」
吉田豊騎手(
シルバースペード=8着)「道中も良い感じで運べたし、この馬なりに脚を使っていますが、周りも強かったですからね。1勝馬なのでこれから力をつけてくれれば」
田辺騎手(
ロードプレイヤー=10着)「外枠がきつかったですね。スタートはこの馬としては出ていましたが、外、外に追いやられる感じになって後方からになってしまった」
三浦騎手(
キョウエイブリッサ=11着)「まだ緩さはあるんですが、ゲートはうまく決まりました。行く馬を生かせてリズムよく運べました。ただ、東京のような切れ味勝負にならないコース形態の方がこの馬には合っていそうです」
戸崎騎手(
シュタールヴィント=12着「イメージとしては前めで運ぶつもりでしたが、二の脚がつかずに外、外を回る形になりました。まだトモ(後肢)と前が連動してこないような感じですが、そのあたりは今後、良くなってくると思います」