JRA通算400勝を挙げ、ガッツポーズで引き揚げてくる酒井騎手とゼンダンゴクウ(カメラ・高橋 由二)
2月18日の阪神5R・3歳新馬(ダート1800メートル、16頭立て)は、単勝9番人気の
ゼンダンゴクウ(牡、栗東・飯田雄三厩舎、父
ルーラーシップ)が酒井学騎手を背に逃げ切った。勝ちタイムは1分57秒5(良)。
スタートは速くなかったが、押して1コーナー手前でハナを奪った。手応え良く運んで4コーナーを回ると、後続を引き離して直線半ばでセーフティーリード。
ジュエリジュエリー(国分恭介騎手)の追い上げを1馬身差で楽々と封じた。
酒井騎手は「レース前に先生(飯田雄調教師)がボソッと『砂をかぶらなかったらいいな』と。勢いがついたのでハナに行きました。ハミが抜けるたびに見せムチをすると反応してくれたので、まだ余力もあるんだろうなと感じました。仕上がり切っていない中でこれだけ走れるのですから、先が楽しみです」と声を弾ませた。
この勝利で同騎手は現役46人目のJRA通算400勝達成となった。1998年3月1日の初騎乗から9363戦目の到達。重賞は17勝(うちG1は2勝)を挙げている。区切りのVについて酒井騎手は「すぐに達成しなきゃいけないという気持ちはありませんでしたが、さきほど(1R)の勝利に続いてすぐに達成できて良かったです。次は401勝を目指して頑張ります」とコメントした。