「インターナショナル・ジョッキーズチャレンジ」(24日、キングアブドゥルアジーズ)
世界各国の男女騎手7人ずつ、計14人が4戦のポイントで争う国際騎手招待競走がサウジアラビアで行われ、川田将雅騎手(37)=栗東・フリー=が日の丸を背負って参戦。見事に最終レースを制したが、惜しくも総合2位に終わった。優勝はアメリカのL・サエス。
日本代表として参戦した川田は、第1戦こそ11着に敗れたものの、第2、3戦を3着とまとめてポイントを加算。そして、勝てば優勝の可能性があった最終戦が
ハイライトだ。中団のインから勝負どころで相棒のスターキャットを外へ持ち出し、直線は外から一気に抜け出して独走V。「初めてサウジアラビアで勝たせていただけたことをありがたく思います」と喜んだ。
しかし、トップのサエス(アメリカ)に8ポイント及ばず、惜しくも総合2位。「ちょっと残念ですね。優勝できるのかなと思いましたけど、勝てなかったか、と…」と肩を落とした。
それでも、川田がヒーローとして憧れたデットーリとの対戦は格別なものだった。「
フランキーとしゃべった時に“
ラストダンス”“一緒に踊るか?”と言われたけど、それはやめておきます、と。僕はまだ続けるのでね。こういう舞台に立てることを光栄に思いますし、
フランキーと競えることもありがたい時間でした」。世界の名手と腕を競った“騎手大賞”の表情は感慨深げだった。