前走の未勝利で初勝利を挙げたヨリマル(ユーザー提供:ワラビさん)
名牝テイエムオーシャンの最後の産駒となるヨリマル(牡3、栗東・上村洋行厩舎)が弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・中山芝2000m)に参戦する。
母のテイエムオーシャンは00年の阪神3歳牝馬S、01年の桜花賞と秋華賞を制覇。古馬になっても02年札幌記念を制するなど、当時の牝馬としては息の長い活躍を見せた。一方、繁殖に上がってからは期待ほどの結果を残せていない。これまでに中央で10頭が走り、代表産駒は障害3勝のテイエムオペラドン。平地に限れば2勝以上を挙げた馬がいない。
それだけに最後の産駒となるヨリマルには大きな期待がかかる。デビュー3戦目の前走を鮮やかに逃げ切って、待望の初勝利。勝ち時計の2分0秒9も当時の馬場やペースを考慮すれば優秀だった。3歳1月の初勝利はきょうだいで最速だったので、母の代表産駒となれるポテンシャルを持っていることは間違いない。今回は格上挑戦での重賞初参戦となるだけに楽ではないが、並み居る実績馬に肉薄し、今後への糧としたい。