速い時計の決着に強いジュビリーヘッド(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
優勝馬には、高松宮記念への優先出走権が付与されるレースだが、過去10年でこのレースを
ステップに本番を制したのは昨年の
ナランフレグのみ。同じ距離ではあるが、コース形態の違いが結果に表れているようだ。
◎
ジュビリーヘッドはカーバンクルS優勝馬。このレースを含めて中山芝1200mコースは【2-1-1-0】。母ローズノーブルは芝1500~1800mで4勝。父
ロードカナロアから豊かな
スピードを受け継ぎ、速い時計の決着に強く全5勝を芝1200m戦で挙げている。キーンランドCはスローペースで前が開かなかったこともあるが、外を回さざるを得なかったことも大きく、前走は外枠も影響して流れに乗ることができなかったが、函館スプリントS2着で重賞級の力を示している。
〇
ヴェントヴォーチェはキーンランドC優勝馬。スプリンターズSは最後の直線で不利はあったが、それ以上にGIレースの急流に戸惑ったようなレースになった。それでも昨春の春雷Sでは1分6秒台の好タイムで勝利しておりコース適性は持ち合わせているはず。大型馬で冬場の休み明けは楽ではないが、
スピード能力の高さに期待した。
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ジャスパージャックは550kgになろうかという大型馬で、ラピスラズリS優勝馬。逃げて
シャインガーネット以下を封じ込めているのだから能力は高く芝1200m以下で【3-3-1-5】。おそらく人気はないだろうが、マイペースで行ければ、見せ場以上の期待もできそうだ。
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ナランフレグは高松宮記念優勝馬。左まわり方が競馬がしやすいということだが、昨年の本レースでも2着と好走し、昨秋のスプリンターズSでも0.2秒差3着と崩れていない。ただし、初めて背負う59kgは楽ではないはずだ。
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タイムトゥヘヴンにとっては初のス
プリント戦になるが、うまく流れに乗り一瞬の切れ味を生かせるような展開になれば楽しめそう。末脚鋭い△
エイシンスポッター、この舞台で【3-3-0-3】の
マリアズハートも無視はできない。