前走の中山金杯は逃げて3着のフェーングロッテン(写真は22年7月、撮影:下野雄規)
3月12日に中京競馬場で行われる金鯱賞(4歳上・GII・芝2000m)。伝統の芝中距離重賞かつ大阪杯(GI)の前哨戦となるこのレースを、今回は脚質別成績で分析してみよう。
過去10年のデータは以下の通り。
着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2-2-1-5/10 20.0% 40.0% 50.0%
先行 3-5-2-23/33 9.1% 24.2% 30.3%
中団 5-3-8-31/47 10.6% 17.0% 34.0%
後方 0-0-0-39/39 0.0% 0.0% 0.0%
最多勝利数は中団の5勝と高い数字を誇っている。内訳は14年1番人気1着
ラストインパクト、17年1番人気1着
ヤマカツエース、20年1番人気1着
サートゥルナーリアなど堅実なデータが目立つ。
複勝率が最も高いのは、50.0%の逃げ。昨年覇者
ジャックドールを除いた4頭が、6番人気以下となっている。18年8番人気2着
サトノノブレスや、
デアリングタクトを相手に逃げ切った21年10番人気1着
ギベオンがいる。
6番人気以下で馬券に絡んだ馬は全部で8頭。うち7頭が逃げ先行馬と、中京開幕週らしい前残り傾向が顕著に表れている。今回先行する可能性が高いと予想されるのは
フェーングロッテン、
マリアエレーナ、
ヤマニンサルバムなど。積極的な競馬でひと波乱あるのか、金鯱賞に注目したい。