前走のセントポーリア賞を制したべラジオオペラ(ユーザー提供:グチマサさん)
名だたる名馬に続けるか。スプリングS(3歳・GII・中山芝1800m)にはベラジオオペラ(牡3、栗東・上村洋行厩舎)とホウオウビスケッツ(牡3、美浦・奥村武厩舎)、2頭の2戦2勝馬が参戦する。
無敗だけあって、ともにスケール感は抜群だ。ベラジオオペラはロードカナロア産駒ながら、母の父ハービンジャーの影響を感じさせる雄大なフットワークの持ち主。いかにも緩く、まだまだ完成途上のイメージだが、それだけに伸びシロはたっぷりある。一方のホウオウビスケッツは逃げて2連勝。楽に行けたとはいえ、前走のフリージア賞の上がり5F57秒7は秀逸だ。今回はハナに行けるか、あるいは控える形に対応できるかがカギとなるが、重賞でも侮れない。
これまでにスプリングSを無敗で制した馬は11頭。古くは“戦後初の3冠馬”シンザンや“国民的アイドルホース”ハイセイコー、最近ではキタサンブラックなど、競馬ファンなら誰もが知っている名馬がズラリ。実に11頭中9頭が後にGI級のレースを制している。偉大な先輩に続けるかどうか、2頭の走りから目が離せない。
【スプリングSを無敗で制した馬】(後のGI級制覇)
59年メイタイ
60年コダマ(皐月賞、ダービー、宝塚記念)
64年シンザン(皐月賞、ダービー、菊花賞、宝塚記念、天皇賞(秋)、有馬記念)
73年ハイセイコー(皐月賞、宝塚記念)
74年キタノカチドキ(皐月賞、菊花賞)
76年テンポイント(天皇賞(春)、有馬記念)
82年ハギノカムイオー(宝塚記念)
85年ミホシンザン(皐月賞、菊花賞、天皇賞(春))
92年ミホノブルボン(皐月賞、ダービー)
01年アグネスゴールド
15年キタサンブラック(菊花賞、天皇賞(春)2回、ジャパンC、大阪杯、天皇賞(秋)、有馬記念)