「日本ダービー・G1」(28日、東京)
ヴィクトリアMの一夜明け取材で、
ソングラインを担当する関本助手を待っていた時のこと。見事的中したという後輩が、「この馬、3代母に
ソニンクが入ってるんですよ」とエッヘン。なるほど。雨中決戦を制したタフさの源はここでした。
ソニンクの名を世に広めたのは、娘の
アコースティクスが産んだ09年ダービー馬
ロジユニヴァース。あの泥んこ馬場を克服した強じんな
パワーは、この牝系のストロングポイントと言えるでしょう。
近年の
ソニンク一族の飛躍は目覚ましく、前述した
ソングラインはもちろんのこと、
ライツェントから派生した
ディアドラの活躍は記憶に新しいところ。今年のダービーには、青葉賞を快勝した
スキルヴィングと、きさらぎ賞を制した
フリームファクシ(
ディアドラの半弟)の有力2頭が参戦予定です。
特に、今を時めく
キタサンブラック産駒の
スキルヴィングは、SS系×母父シンボリクリスエスという
ソングラインに近い配合。SSの3×4というクロスも同じで、タフさが求められるサバ
イバルレースは望むところでしょう。母系にチラリと見える、99年ダービー馬アドマイヤベガもアクセント。世代の頂点を極める資質は十分に備わっています。(デイリースポーツ・松浦孝司)