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【日本ダービー】人との“絆”信じた武豊「騎手人生の分岐点」 13年キズナで5度目V

2023年05月26日 06:00

 キズナで5度目のダービー制覇を決め、ガッツポーズする武豊=2013年5月26日

 「日本ダービー・G1」(28日、東京)

 第90回を迎える23年の日本ダービー。これまでの節目ではセントライト(第10回)、タケホープ(第40回)など、当時の競馬界を代表する名馬が世代の頂点に立っていた。当連載では過去の節目の祭典を制した優駿をフォーカスする。4回目は第80回(13年)の勝ち馬キズナ

  ◇  ◇

 ダービー馬はダービー馬から-。まさにその格言通り。希代の名馬ディープインパクトの子キズナが、80頭目のダービー馬に輝いた。

 毎日杯-京都新聞杯を連勝して迎えた大一番。キズナは皐月賞上位馬を押しのけ、1番人気に支持された。最内枠からスタートしてすぐ、スッと位置を下げて道中は後方3番手。V2で確立したスタイルを貫いた。前との差は大きくとも、武豊は冷静沈着。慌てず、馬の力を信じて末脚をため込む。馬群を割ったのは残り300メートル。ゴール寸前でエピファネイアを半馬身とらえた。

 自身の記録を更新するダービー5勝目を手にした名手にとっても、格別な1勝だった。過去に3年連続で年間200勝を挙げた天才が10年の落馬事故以降、思うような成績を残せず、前年には過去最低の年間56勝まで落ち込むなど、かつてない苦境に立たされた。それでも、05年の父ディープインパクト以来となるダービー制覇で、約14万人の観衆を前に「僕は帰ってきました!」と復活を宣言。ファンもこの瞬間を待っていた。

 11年東日本大震災で広まった言葉である“絆”が馬名の由来。「人との絆を信じた結果、勝てた」と武豊。デビュー2戦目まで手綱を取るも、落馬事故で戦列を離れた佐藤哲三(元騎手)、支えてくれたオーナー、調教師の思いを胸に、この日を迎えた。「キズナとの出会いは騎手人生の分岐点」-。今でもこう語る武豊にとって、特別なダービーだった。

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