「安田記念・G1」(6月4日、東京)
栗東トレセンの角馬場にいた“真っ白な
キタサンブラック産駒”を発見したのは2年前の夏。興味を持って、スタッフに聞くと「モノが違う」と高評価。それゆえ、スター性あふれる
ガイアフォースのことはデビュー時からずっと見てきた。
小倉の新馬戦。単勝馬券をビシッと買ったが、結果は首差の2着…。それでも、勝ち馬はのちのダービー馬
ドウデュースであり、3馬身差の3着はラジオNIKKEI賞の覇者
フェーングロッテン。奥手に思える血統背景からすれば、まだまだG1馬となり得るチャンスはあるだろう。
パワーの源は3代母クリスマスローズ。この馬自身も6戦3勝と活躍したが、ひとつ上の全姉
エリザベスローズ(93年
セントウルSの勝ち馬)が母として大活躍。サンデーサイレンスとの間に
フサイチゼノン、
リミットレスビッドといった重賞ウイナーが誕生し、アグネスゴールドはのちに種牡馬としてブラジルで大ブレークした。
代を経て、
ガイアフォースもSS3×4クロスで牝系が活性化。ダイナ
ミックなフォームは母の父クロフネから来るものだろうが、母系の根底にある
スピードを思えば、前走で披露したマイル適性にもうなずける。楽しみなG1チャレンジだ。(デイリースポーツ・松浦孝司)