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【安田記念】3代母ダイナカール、祖母はエアグルーヴのレッドモンレーヴ、蛯名正義調教師が芝G1に初挑戦

2023年05月31日 06:45

偉大な母系を持つレッドモンレーヴ

◆第73回安田記念・G1(6月4日、東京競馬場・芝1600メートル)

 蛯名正厩舎の芝G1初挑戦馬となるレッドモンレーヴは、83年オークス馬の3代母ダイナカールから脈々と血が紡がれてきた。祖母エアグルーヴはG1・2勝を挙げ、母としても03、04年のエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ、12年香港クイーンエリザベス2世Cを勝ったルーラーシップと2頭のG1馬を産んだ。重賞ウィナーも複数送り出し、繁殖牝馬としても極めて優秀だ。

 その10番子がラストグルーヴ。11年のセレクトセールで3億6000万円という当時の1歳馬の史上最高額で取り引きされ、大きな期待を集めたものの、わずか1戦1勝で繁殖入りとなった。その5番子がレッドモンレーヴ。偉大な血を受け継ぐ母だが、本馬の京王杯スプリングC制覇が、意外にも産駒の重賞初Vだった。

 蛯名正調教師は「難しさがある血統。きょうだいも難しいところがあって、うまくいっていない感じがあった」と振り返る。きょうだいの重賞は自身も手がけた半兄ランフォザローゼスと藤沢和雄元調教師が管理した半姉レッドルレーヴの2着が最高。レッドモンレーヴも気性面に激しいものを抱えていた。藤沢氏から受け継いだ本馬をしっかりと手の内に入れ、重賞ウィナーへと成長させた。

 くしくも京王杯SCは藤沢氏がタイキシャトルやスティンガータワーオブロンドンなどで8勝を挙げた相性抜群のレースだった。蛯名正師は「ダービー卿CT(7着)を勝っていたら(賞金の関係で)出られなかったかもしれない。京王杯SCを勝って出られるようになったのは何か縁があるのかもね」。藤沢和厩舎が最後の勝利を飾った縁のあるレッドモンレーヴと、人馬G1初Vへ打って出る。(石行 佑介)

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