現地時間8日午後7時頃、81年、84年の米年度代表馬ジョンヘンリー John Henry(セン32)が、繋養先である米・ケンタッキー州のケンタッキーホースパークにて安楽死処分となったことがわかった。
ジョンヘンリーは、父Ole Bob Bowers、母Once Double(その父Double Jay)という血統の米国産馬。1歳時に去勢され77年にデビュー。5歳時に本格化すると、80年サンルイレイS(米G1)でG1初制覇。81年にはサンタアニタH(米G1)などG1・5勝を挙げ米年度代表馬に選ばれた。82年には第2回ジャパンCで来日し、1番人気に推されたがハーフアイストの13着に敗れている。その後9歳時に再びピークを迎え、バドワイザーミリオン(現:アーリントンミリオン)などG1・4勝で2度目の米年度代表馬に選ばれた。通算成績は83戦39勝。芝の中・長距離を中心に重賞25勝(うちG1・16勝)を挙げ、総収得賞金の659万1860ドルは当時の世界最高額だった。90年には米国競馬の殿堂入りも果たしている。
引退後、85年からケンタッキーホースパークにて、多くのファンに愛されながら余生を過ごしたが、最近は脱水症状を起こすなど体調を崩しがちだった。今後は同馬が過ごしていた放牧場の近くに埋葬される予定。