3歳時とは力が違うグランブリッジがここも勝利なるか(撮影:高橋正和)
第27回スパー
キングレディーC・JpnIIIが7月5日、川崎競馬場の1600mで行われる。上半期のダート女王決定戦に参戦するのは古馬牝馬9頭(JRA4頭、南関東4、他地区1)だ。今年の目玉は、なんと言っても昨年の関東オークスの1、3着以来の因縁の対決に、どう決着がつくかだろう。
勝った
グランブリッジは、その後も交流重賞に絞って使われ【3-2-0-0】。これまで、ダート女王・
ヴァレーデラルナにはかなわず2着に甘んじてきたが、ここ2戦のTCK女王盃、エンプレス杯では破り新女王の座についた。位置取り不問のレースセンスと、スタミナには磨きがかかり、3歳時とは力が違う。強いて不安要素を挙げれば、メンバートップの別定58kgで初の1600m戦ぐらいだ。
3着だった
スピーディキックも充実一途。関東オークス後は、南関重賞は3戦3勝の無敗でここ2戦はフェブラリーS、かしわ記念で6着。負けたとはいえ牡馬一線級を相手に、最後まで食らいついた。ここを目標に調整され、野田トレーニングセンターで行われた1週前追い切りは、砂煙を巻き上げる迫力満点の走りを披露。藤原智行調教師は「トップ
スピードに入るまでが速いね。かしわ記念の時より反応がいい。これまでで一番のデキ。自信を持って出せる」と仕上がりは完璧だ。1600m戦は歓迎で、斤量は55kgと雪辱を果たす条件はそろった。
ここに割って入るとすれば、
レディバグか。昨年のこのレースの2着馬で、適性は証明済み。勝ち味遅いとはいえ、昨年10月のペルセウスSでは0秒9差の4着。この時の勝ち馬は、後のフェブラリーSを制した
レモンポップだったことを考えれば力は相当だ。ここ2戦のマリーンC(2着)、栗東S(4着)はともに上がりはメンバー最速。状態は良く、直線の長い川崎で本領発揮だ。
この
レディバグに、前走の栗東Sで2着と先着している
タガノクリステル、地元から参戦で崩れ知らずの
トキノゴールド、元JRAオープンで今回は転入初戦となる
ノーブルシルエットなど、3着以下は混戦模様だ。組み合わせ次第で、万馬券ゲットの可能性は高い。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
◇川崎競馬特集ページには無料の予想コンテンツが盛りだくさん!