◆第59回七夕賞・G3(7月9日、福島・芝2000メートル)=7月7日、美浦トレセン
グランオフィシエ(牡5歳、美浦・久保田貴士厩舎、父キングカメハメハ)は、角馬場で体をほぐしたあとダートコースで軽く調整。久保田調教師は「至って順調にきていますよ」と、状態に自信をのぞかせた。
福島は21年のラジオNIKKEI賞で14着に敗れた因縁の舞台。キャリア5勝のうち4勝が東京と広いコースを得意とするだけに、今回は小回りを克服できるかがカギだ。そのため調教から展開を意識したメニューを積み、万全の態勢を築いている。5日の追い切りでは、
スプレモフレイバー(3歳2勝クラス)を相手に1馬身半追走から内を突き1馬身先着。トレーナーは「福島は競馬が急に動くコースなので、その対応が課題。そこを意識して、ある程度、実戦形式の追い切りをやりました」と狙いを語る。
馬自身の成長も著しい。「3歳のころは良馬場、左回り専用って感じだったけど、2走前に中山も勝っているし、前走も馬場の悪いところを伸びているし、成長していますね」とトレーナー。ラジオNIKKEI賞のころとは馬が違うと言っていい。鞍上は現役最多タイの七夕賞3勝を誇る戸崎圭太騎手。人気の盲点になっているが、決して侮らない方がいい。